・「うつ」という言葉について。

2014年6月 1日 Posted in トピック

 

0.「うつ」という言葉について。

 

「うつ」という言葉は、「抑うつ気分」「抑うつ状態」「うつ病」のような使い方をされますが、誤解して使われることが多いようです。

 

1.抑うつ気分=落ち込んでいる気分の事です。

 

 誰でも、気分の落ち込む時もあれば、爽快な気分の時もあります。したがって、単なる「抑うつ気分」は、「通常」でも認められます。

 

2.抑うつ状態=「抑うつ気分」に加えて以下の症状が有る状態です。「病的な状態」です。

 

 気分の落ち込みだけではなく、不眠、食欲不振、意欲低下、注意力・集中力低下、自殺念慮などの一連の症状をいくつか伴っている「状態」です。

 ただ、非常に多く誤解されていますが、「抑うつ状態」は「うつ病」と同じではありません。

しばしば「抑うつ状態が2週間以上続いたらうつ病を疑え」などと言われていますが、「抑うつ状態」は以下の疾患の時にも生じやすいのです。

 

①身体疾患 : 脳血管障害・悪性腫瘍・パーキンソン症候群など。

②習慣性物質 : アルコールなど。

③神経症 : 抑うつ神経症・パニック障害・強迫性障害など。

④その他 : 統合失調症・躁うつ病・適応障害・ADHD・認知症など。

 

3.うつ病=「病気」です。

 

 「抑うつ状態」が一定期間以上持続し社会生活が障害されており、診断基準に該当し、かつ他の優位性の高い精神疾患が否定されたときに、「うつ病」と診断します。

 

4.精神科受診のタイミング

 

 上記に記載した「抑うつ状態」が2週間続き、社会生活に不都合が起きていると自覚した時点で、早急に精神科専門医を受診すべきです。「治療が必要な状態なのか?また、うつ病なのか?他の病気による症状なのか?」は精神科専門医なら正確な診断ができますので、「抑うつ状態」の原因を検討し具体的な対策をすることができます。

 専門ではない科で治療を受け、「抑うつ状態」が長引き難治化してしまっている方が多くいます。この現実は大変残念なことです。

 



表参道メンタルクリニック

TEL: 03-6427-7288  FAX: 03-6427-7290
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-50-6サクセス青山ビル9階